← 解説の一覧へ更新:2026.10.05 MON
ハルシネーションとは?AIがもっともらしいうそをつく理由
AIが事実とちがうことを、本当らしく答えてしまう「ハルシネーション」。なぜ起きるのか、どう付き合えばいいのかをやさしく解説します。
かんたんまとめ
- ハルシネーションは、AIが事実とちがうことを、本当らしく答えてしまうこと
- AIは「次に来そうな言葉」をつなげて文章を作るので、知らないことももっともらしく作ってしまう
- 数字・日付・名前・法律などの大事な情報は、元の資料で確かめる
マウ
AIに聞いたら、存在しない本をすすめられたんだ。AIってうそをつくの?
ビット
それが「ハルシネーション」だね。日本語にすると「幻覚」。AIがわざとだますわけじゃなくて、本当らしいまちがいを作ってしまうんだ。
① 質問される
「おすすめの本は?」
② 「ありそうな言葉」をつなぐ正しいかどうかを確かめているわけではない
③ 答える
自然だけど、まちがった答え
たとえると
知らないことを聞かれた物知りな人が、「たしかこうだったはず」とそれらしく答えてしまうようなもの
マウ
どんなまちがいが多いの?
ビット
特に細かい事実でよく起きるよ。文章が自然なぶん、まちがいに気づきにくいのがやっかいなんだ。
存在しない本や論文を、題名つきで挙げる
数字や日付をまちがえる、もっともらしい数字を作る
実在しないURLや、別のサイトのURLを出す(詐欺サイトの記事)
人や会社の経歴・出来事をまぜる
法律や制度を、古い内容や別の国の内容で答える
マウ
じゃあ、どうやって付き合えばいいの?
ビット
使いみちで分けるのがコツだよ。アイデア出しにはどんどん使って、事実が大事な場面では必ず確かめる。頼み方の工夫でも、まちがいを減らせるよ。
そのまま使いやすいアイデア出し、言いかえ、文章の整え
確かめてから使う数字、日付、人や会社の名前、法律、URL
AIの答えだけで決めないお客さんへの回答、契約、お金や健康に関わる判断
資料をわたす「この資料をもとに答えて」と、元になる情報をいっしょに渡す
分からないと言わせる「分からなければ、分からないと答えて」とひとこと添える
出典を開く出典を出させたら、自分で開いて本当に書いてあるか確かめる
今回のポイント
- 社外に出す資料やお客さんへの回答は、AIの答えをそのまま使わない
- AIが出した数字や引用は、元の資料で確かめてから使う
- 新しいニュースや制度は特にまちがえやすいので、公式の発表を見る
マウ
AIの答えは「たたき台」で、最後は自分で確かめるんだね。
ビット
そのとおり!ひとことでいうと「自然な文章ほど、事実は確かめる」だよ。
- ハルシネーション
- AIが事実とちがうことを、本当らしく答えてしまうこと。「幻覚」という意味の英語から
- 出典
- その情報がどこから来たのかを示す、元の資料や記事
- ファクトチェック
- 書かれていることが事実かどうかを、元の資料などで確かめること
参考:テキスト生成AIの導入・運用ガイドライン(IPA) ↗AI事業者ガイドライン 第1.1版(総務省・経済産業省) ↗